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GCEの東京リージョンのネットワーク性能調査(台湾リージョンとの比較)

遂に11月8日、GCPの東京リージョンが発表されましたので、取り急ぎ気になるGCEについてネットワーク性能を調査してみました。特に台湾との比較が気になります。
そこで、ローカル~GCE間、GCE~GCE間(同一リージョンの別ゾーン間、同一ゾーンの別インスタンス間)のネットワーク性能(ping遅延・iperf帯域幅)を調査しました。

調査に使用した環境

調査にあたって、インスタンスを6つ作成しました。

ゾーン

  • asia-east1-a × 2, asia-east1-b
  • asia-northeast1-a × 2, asia-northeast1-b

マシンタイプ

n1-standard-4(vCPU x 4、メモリ 15 GB)

OS

Debian GNU/Linux 8 (jessie)

ローカル~GCE間のネットワーク性能

私の環境(中央区新富町)からGCEにアクセスした結果をまとめました。実際の性能値についてはお使いのネットワーク環境に依存しますのでご注意ください。

tokyo-region-network-performance01

遅延・帯域ともに東京リージョンが良い結果を出しています。特に、遅延に大きな差が出ました。地理的に近いということで遅延が大幅に減っていると推測されます。

ローカル → asia-east1-a(台湾)

ping遅延

コード

--- 130.211.244.217 ping statistics ---
10 packets transmitted, 10 packets received, 0.0% packet loss
round-trip min/avg/max/stddev = 36.975/38.630/42.351/1.628 ms

iperf3帯域幅

コード

[ ID] Interval           Transfer     Bandwidth
[  4]   0.00-10.00  sec   146 MBytes   122 Mbits/sec                  sender
[  4]   0.00-10.00  sec   146 MBytes   122 Mbits/sec                  receiver

ローカル → asia-northeast1-a(東京)

ping遅延

コード
--- 104.198.116.78 ping statistics ---
10 packets transmitted, 10 packets received, 0.0% packet loss
round-trip min/avg/max/stddev = 3.603/5.445/7.161/1.120 ms

iperf3帯域幅

コード
[ ID] Interval           Transfer     Bandwidth
[  4]   0.00-10.00  sec   186 MBytes   156 Mbits/sec                  sender
[  4]   0.00-10.00  sec   186 MBytes   156 Mbits/sec                  receiver

同一リージョンの別ゾーン間のネットワーク性能

同一リージョン内の異なるゾーン間(a,b間)におけるネットワーク性能値を調査しました。

tokyo-region-network-performance02

asia-east1-a(台湾) → asia-east1-b(台湾)

ping遅延

コード
--- 130.211.254.214 ping statistics ---
10 packets transmitted, 10 received, 0% packet loss, time 9001ms
rtt min/avg/max/mdev = 0.670/0.923/2.146/0.418 ms

iperf3帯域幅

コード
[ ID] Interval           Transfer     Bandwidth       Retr
[  4]   0.00-10.00  sec  1.54 GBytes  1.32 Gbits/sec  10488             sender
[  4]   0.00-10.00  sec  1.54 GBytes  1.32 Gbits/sec                  receiver

asia-northeast1-a(東京) → asia-northeast1-b(東京)

ping遅延

コード
--- 104.198.82.111 ping statistics ---
10 packets transmitted, 10 received, 0% packet loss, time 9000ms
rtt min/avg/max/mdev = 0.684/0.893/2.213/0.443 ms

iperf3帯域幅

コード
[ ID] Interval           Transfer     Bandwidth       Retr
[  4]   0.00-10.00  sec  1.80 GBytes  1.54 Gbits/sec  1966             sender
[  4]   0.00-10.00  sec  1.79 GBytes  1.54 Gbits/sec                  receiver

同一ゾーン内の別インスタンス間のネットワーク性能

同一ゾーン内の異なるインスタンス間におけるネットワーク性能値を調査しました。

tokyo-region-network-performance03

asia-east1-a[10.240.0.3](台湾) → asia-east1-a[10.240.0.11](台湾)

ping遅延

コード
--- 10.240.0.11 ping statistics ---
10 packets transmitted, 10 received, 0% packet loss, time 9000ms
rtt min/avg/max/mdev = 0.297/0.496/1.434/0.316 ms

iperf3帯域幅

コード
[ ID] Interval           Transfer     Bandwidth       Retr
[  4]   0.00-10.00  sec  9.06 GBytes  7.79 Gbits/sec  1172             sender
[  4]   0.00-10.00  sec  9.06 GBytes  7.78 Gbits/sec                  receiver
・asia-northeast1-a[10.240.0.12](東京) → asia-northeast1-a[10.240.0.14](東京)

ping遅延

コード
--- 10.240.0.14 ping statistics ---
10 packets transmitted, 10 received, 0% packet loss, time 9001ms
rtt min/avg/max/mdev = 0.276/0.466/1.348/0.299 ms

iperf3帯域幅

コード
[ ID] Interval           Transfer     Bandwidth       Retr
[  4]   0.00-10.00  sec  9.07 GBytes  7.79 Gbits/sec  656             sender
[  4]   0.00-10.00  sec  9.07 GBytes  7.79 Gbits/sec                  receiver

まとめ

今回の調査では、ローカル~GCE間の遅延と別ゾーン間の帯域に大きな差が現れました。同一ゾーン内のネットワーク性能はほぼ同じですが、ローカル~GCE間と別ゾーン間のネットワーク性能は東京リージョンの方が良い数値を出しています。この結果を見ると、日本からGCPを運用する場合、東京リージョンを選択した方がネットワークの性能に関してはメリットが大きいことがお分かり頂けたかと思います。日本国内のサーバーということで、セキュリティ面からデータを国外に配置できない企業様も安心してGCPを導入できるようになりました。GCPの導入に不安を感じているということであれば、弊社ではクラウドエース(Cloud Ace)というGCPの導入・運用支援サービスを提供しておりますので、Google Cloud Platform のご利用をご検討されている方は、こちらまでお問い合わせいただければと思います。